前回のブログに引き続き1ピースバーズアイメイプルネックの製作をご紹介していきます。
フレット打ちの下準備です。フレット端のタングをカットする、いわゆるオーバーバインディング加工というやつです。通常はバインディング有の指板の場合に行う処理ですが、僕はバインディング無しの指板でもこの処理を行います。こうしておくと、もしネックの木材が痩せてフレットのバリが出てしまってもバリ取りの処理がとても楽になります。
フレット打ちが完了しました。
先にカットしたフレットの足部分にはパテ埋めを行います。
その後ネック全体の成型とサンディングを行い、木部の形とキズを整えます。
更にそのあとフレットのエッジ部分の丸めを塗装の前に行ってしまします。
ローズウッドやエボニー指板などの指板面に塗装が乗らないものは塗装後に行う工程ですが、より綺麗に仕上げるためにメイプル指板では塗装前に行ってしまいます。
ほんのり日に焼けた色を再現した飴色を吹き付けた後ラッカーのクリアを吹き付け乾燥期間に入ります。
2週間ほど乾燥の後バフ掛けを行います。
バフ掛けが完了したらフレットすり合わせを行います。
最終的にフレットをコンパウンドで磨き上げマスキングを剥がす瞬間はいつもワクワクします。
ネック全体の塗膜に傷をつけないでフレットの際まで磨き上げるのは難易度が高い作業です。
すり合わせ後、ナット製作をします。
今回はパーツも
ゴールドに一新。各部調整をしっかりと行います。
完成です。まずはネックの寄りの画を。
上品且つ豪華な見た目に様変わりしました。
見た目はもちろんですがメイプルネックにしたことによるサウンドの変化もオーナー様よりご報告いただいて何よりです。