ストラトのカスタマイズ色々(ピックアップ編)

前回のブログの続きです。

 

 

音を拾うマイクの役割をするピックアップ。

カラオケ用のマイクで同じ声量ならマイクに近いほうが音が大きくなるのと同じように

弦とピックアップ(のポールピース)の距離は音量に大きく影響する要素です。

 

このストラトに搭載しているのは

VooDoo Pickups ST-60's Gray Leftyです。

 

 

 

ヴィンテージタイプのストラトピックアップはこの写真の様に凸凹しています。(上の写真のものは通常の右利き用)

磁性体である芯線の太さ、指板のアールに合わせて高さを変え音量バランスを取っています。

 

バランスを取っているといっても『ストラトの発売当初』のバランスです。

 今と大きく違うのは3弦がプレーン弦ではなく巻き弦だったということです。

芯線が細いので磁性体としての力は弱くなります。

 

現在流通しているヴィンテージ系のストラトピックアップもこのままのバランスで作られています。

現在のエレキギター弦はほとんどのものが3弦はプレーン弦ですので、巻き弦だったころの3弦より音量は大きくなります。

つまり3弦の音が大きいのです。ストラトの3弦チョーキングが気持ち良いのはこのためです(!?)

 

 

…兎に角、このアンバランスさがストラトサウンドに影響していることは間違いなさそうです。

 

 

そしてさらに今回はレフティー用ということで1弦~6弦のバランスが逆になります。

↓こちらが今回採用したピックアップです。

 

レフティー…ストラト…!??

ほとんどのギタリストの方はこのキーワードでジミヘンを思い浮かべるのではないでしょうか?

あのお方は右利き用のストラトを左に持ち替えて使用しています。弦とポールピースのバランスに注目すると通常の位置関係とは逆になります。

つまり右利きの人がレフティーのピックアップを使用することでジミヘンサウンドに一歩近づける訳です!

 

このVooDoo Pickups ST-60's Gray Leftyと同じ考え方のピックアップとしてはLindy FralinのWood stock69があります。

 

ジミヘンサウンドに近づけるためにいろいろと試行錯誤している方、これらのピックアップ交換、いかがでしょうか??

 

因みにこのギターも工房にて試奏可能ですのでお気軽にお越しください!