みなさま、フレットのすり合わせという作業をご存知でしょうか?
当工房で最もリピート率が高い作業です。なぜリピート率が高いかも後ほど説明いたします。
まずは作業の様子をご覧ください。
作業としては、フレット同士の頭の高さを揃え(0.1mm以下のバラツキもNG)、削ったことによって平らになってしまったフレットの頭を再度丸く成型し直し、ピカピカに艶出し仕上げを施します。
動画のフレットのように弾き込んで凹んでしまったフレットも本来のフレット形状に戻すことができます。(高さは低くなりますが)
では、どのような楽器の状態の時にフレットすり合わせが必要かと言いますと、
①
②
①②は明らかな症状なのでお客様ご自身でも気が付かれて作業をご依頼いただく場合が多いです。
③が実はなかなかプレイヤー自身では気がつけない、というか問題なく使ってしまえる場合が多いです。
それはそのはず、そのフレットは日々の演奏の中でごくごく僅かずつすり減っていますので変化にはなかなか気がつけません。
特定の箇所のフレットがすり減っていてもある程度の弦高であればビビリや音詰まりも発生せず、という場合も結構あります。
ですが私は③な楽器こそフレットすり合わせを行い、本来の楽器のポテンシャルを引き出したいのです!!!
一度騙されたと思って是非ご依頼いただきたいです。
ほぼ100%のお客様が、今まですり合わせしなかったことを後悔するほどの違いを感じられています。
音の立ち上がりの良さ、音の分離の良さ、ピッチの良さ、全てを感じられるかと思います。