みなさま、フレットのすり合わせという作業をご存知でしょうか?
当工房で最もリピート率が高い作業です。なぜリピート率が高いかも後ほど説明いたします。
まずは作業の様子をご覧ください。
作業としては、フレット同士の頭の高さを揃え(0.05mm以下のバラツキもNG)、削ったことによって平らになってしまったフレットの頭を再度丸く成型し直し、ピカピカに艶出し仕上げを施します。
要するに新品時のフレットの頭の形状に戻します。
動画のフレットのように弾き込んで凹んでしまったフレットも本来のフレット形状に戻すことができます。(高さは低くなりますが)
この作業を行うことで弦を押さえた時のフレットの支点がしっかりと点になるので、
・音の立ち上がりの速さ
・音の分離
・ピッチ(音程)
がとても良くなります。
とても気持ちよく演奏することができます。
では、どのような楽器の状態の時にフレットすり合わせが必要かと言いますと、
①ポジションによって音詰まりやビビリが発生する
②チョーキングすると音詰まりが発生する箇所がある
③フレットがすり減っており、凹んでいる部分や平らになっている部分がある
①②は明らかな症状なのでお客様ご自身でも気が付かれて作業をご依頼いただく場合が多いです。
③は目視ではフレットの減りを確認できますが、問題を感じないまま使っているという場合が多いです。
それはそのはず、そのフレットは日々の演奏の中でごくごく僅かずつすり減っていますので変化にはなかなか気がつけないものです。
特定の箇所のフレットがすり減っていてもある程度の弦高であればビビリや音詰まりも発生せず、という場合も結構あります。
ですが私は③な楽器こそフレットすり合わせを行いたいのです!
きちんと高さが揃い、しっかりと頭を丸い形状にしたフレットは本来の楽器のポテンシャルを引き出します。
一度騙されたと思って是非ご依頼いただきたいです。
フレットをすり減らすほど日々、弾き込んでいらっしゃる方ほど違いを感じられると思います。
音の立ち上がりの速さ、音の分離の良さ、ピッチの良さ、全てが整った感覚です。
これを知ってしまうと病みつきに。
というわけでリピートされる方続出のフレットすり合わせです。トータルセットアップと合わせて¥22,000で作業できます。(2025年現在)
お申し込みは問い合わせフォームからよろしくお願い致します!
ビフォー

アフター
