弾き語り中心でアコギをお使いの方はどうしてもローポジションだけフレットがすり減ってしまうことがあると思います。
すり減ったフレットは押弦時に面で接するためピッチの悪さや音の粒だちの悪さに影響してしまいます。
やはり本来フレットの頂点はしっかりと丸みを出してあげて弦が点で接するようになるべきです。
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軽度であればフレットのすり合わせでも対応できますがここまですり減っていると交換するしかありません。
通常のフレット交換であれば、一度フレットを全て抜いた後、トラスロッドを適正な締め具合にした上で指板の縦方向の直線、横方向のRを整え、再度フレットを打っていきます。そのため新品の時の状態もしくはそれ以上まで持っていくことができます。
ただその分予算と納期は掛かってしまいます。
今回はネックの状態も良好で尚且つ現状の弦高やフィーリングをキープしたいとのことでした。
つまり求めている要素が『フレットの凹みさえ治れば最高!』というヒアリング内容だったので、一部分のフレット交換のみで対応させていただきました。
フレットは交換するものの、指板上の状態は変わりませんのでフレットすり合わせの延長のような内容の作業になります。
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今回は11フレットまで交換しました。元のフレットとなだらかにつなげる必要があるため、大体の場合10~12フレットまでは交換します。
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新しいフレットの高さに合わせてナットも新規製作します。
YAMAHA FGのナット整形は特に角ばっているのでそれを踏襲した形に。音に影響は殆どないと思いますが、楽器の雰囲気に似合っているなと思うので、FGの時はいつもこうしています。
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ナットフレットともに仕上がり。
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仕上がりにとても満足していただきました。
ご依頼ありがとうございました!