マーチンのバインディング剥がれ修理

ほんとよく剥がれますよね。ヴィンテージ、近年もの限らず。

こちらは比較的最近のものでしたが、くびれ部分が全て(面裏合わせて4ヶ所…)剥がれていました。

バインディングの素材は他のメーカーで使われているものと変わりませんので、巻き方やバインディングの接着剤が悪いのだと思います。

個人的な見解としては接着剤を使いすぎなのではないかと思っています。

バインディングの接着剤はそれ自体を溶かしながら接着しています。接着剤を多く使い溶かしまくればその分作業時にはしっかりくっつきますが、後に揮発し『痩せ』が大きくなり最終的に剥がれてしまうのではないかと。

会社として是非とも改善をよろしくお願い致します!

さて、実際の修理作業です。

1ヶ所切って足りない部分を継ぎ足して治す方法もありますが、どうしても継ぎ目が目立ってしまうので私は温めて伸ばす方法を採用しています。

ただ、伸ばした部分はバインディング自体の厚みがなくなってしまうので敢えて周辺(おおよそ剥がれている部分の3

~4倍くらいの長さ)を一度剥がし、広範囲にわたって均一に伸ばすことで厚みの違和感も最小限になるようにしています。

というわけで周辺を少し剥がすために木部とバインディングの間に切れ目を入れていきます。

ドライヤーの温風で温めます。木部にも温風が当たってしまうのですが温めすぎると割れてしまうことがあるのでドライヤーの近づける距離や当てる時間は特に気をつけます。

バインディングの伸びる温度(恐らく55℃~70℃くらい)になったらスピード勝負です。冷める前に剥がした部分をじんわりと両手で引っ張って伸ばしていきます。(スピード勝負&両手使うので写真撮れません…)

完全に冷めるとまた少し縮むのでその分も考慮に入れて余分に伸ばし、完全に冷めたところでピタリになることを確認したら接着。当て木とハタガネで固定し1日置きます。

表面も同様の作業を行い、接着完了しました。

ご依頼ありがとうございました!