Collings トップ割れ修理

空気が乾燥した冬に発生しやすいアコギの割れ修理、寒さが厳しい北海道は室内の暖房も温度を上げがち。結露の問題もありますから、加湿されてない方も多いです。加湿無しで室温20度以上にしていると湿度30パーセント台なんてのもザラです。ただ、アコギにとってはかなり過酷な環境です。というか、いつ割れてもおかしくないです。ちなみにうちは室温18度くらいまでしか上げません。家族は冬用の靴下とスリッパを履いてそこそこ着込んで生活しています。全く不便はありませんし省エネです。冬の北海道で室温ガンガン上げてTシャツ過ごしてアイス食べるとか絶対にやりません…。

 

話が逸れましたが、今季も何本か割れ修理お預かりしました。こちらはそのうちの1本です。

まずはボディ内部を加湿して割れ部分が閉じるまでじっくり待ちます。

今回は一ヶ月程度で閉じました。これは楽器によってまちまちです。

画像のように割れ再発防止用のスプルース製パッチを内部に接着。木目は横向きです。木目を縦にしちゃうと、また割れようとした場合、一緒に割れちゃいますので。

木部は修理完了。このままでもお使いいただけますが、今回は見た目も修理すべく塗装のタッチアップもご依頼いただきました。

電球の映り込みが歪んでいるのがわかるでしょうか?これを直していきます。

マスキングをして余計なところに塗料がつかないようにしながらラッカーを盛り付けていきます。

平滑に研磨してバフ掛け。全く修理跡がわからなくなりました。

ご依頼ありがとうございました!