前回ブログの作業の続きになりますが、サドルの交換も承りました。
マーチンお馴染みのミカルタという樹脂素材です。
今回のブログ、写真が全然代わり映えしません…笑
ロングサドルの交換、とっても大変なので意地で書きました。お付き合いください。
まずこちらが作業前。マーチン伝統のスタイルで現在広く普及している、溝にはめるタイプではありません。
一直線に溝が掘られており、接着されています。
接着されているサドルを外すのがとっても大変なのです。ですが接着されているお陰でボディへの音の伝達も良いようです。
実際は外すというよりも壊す感じです。
まずは上部の出っ張りを取り去り、ノコで切れ目を入れていきます。
サドルの出っ張りが少し残っているので、そこをきっかけにノミで崩すように外していきます。
たまにポロっと取れます。そんな時は嬉しいです。
綺麗になりました。
ブランクの牛骨から大まかに削り出し、まずは溝とのフィッティングを調整します。
上面のR合わせ、オクターブ調整も施します。一度弦を張り、弦高などもこのタイミングで合わせ、サドルとブリッジ材を接着します。
サドルのはみ出た部分と、ブリッジ面を合わせるように削っていきます。
磨き上げます。
綺麗に仕上がりました。
通常のスポッと嵌めるサドルに比べると作業工程が多く難易度も高いです。
仕上がった時の造形はロングサドルならではの美しさがあります。