![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=678x10000:format=jpg/path/sf119bc3921851580/image/i6ee983d6c2d48d09/version/1612170007/image.jpg)
前回の指板に続き、ネック材の加工に入って行きます。
先ずはトラスロッドの溝掘り加工。毎度お馴染み、お手製の治具で加工して行きます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=670x10000:format=jpg/path/sf119bc3921851580/image/i4ad6298ffa619901/version/1612169760/image.jpg)
トラスロッドの埋め木が完了。今回はカーボンロッド内蔵です。ハイ起き対策で15フレット辺りから更に両サイドに2本足しています。
ネック材は北海道産マカバ。
比重は0.81でハードメイプルと同じかそれ以上です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=707x10000:format=jpg/path/sf119bc3921851580/image/ia1b569ed63dbc9a8/version/1612357004/image.jpg)
含水率は4.5%です。ちなみのこのマカバの比重は0.81。ハードメイプルと同じか少し重たいくらいです。
数値的には合格点です!
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=711x10000:format=jpg/path/sf119bc3921851580/image/i6d583df5c14a18de/version/1612180243/image.jpg)
カーボンロッド部分も埋め木します。1mm厚くらいのメイプルです。指板材との接着面を少しでも増やすために一手間。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=708x10000:format=jpg/path/sf119bc3921851580/image/i328c4a6765ee9178/version/1612169822/image.jpg)
今回初使用のリッチライト指板。接着方法をすごく悩みました。
メーカー推奨はエポキシ接着です。ただ修理(何十年と使った先に指板を剥がす場合)のことを考えるとエポキシはとっても剥がしにくいので使いたくないのが本音です。
今や様々なギターメーカーが使用しているリッチライト指板ですが、中には通常の木材と同じようにタイトボンドなどの木工用接着剤を使っているところもあるみたいです。
ですが試してみたところ、確かにくっつくのですが接着強度が弱い印象でした。
考えた末、指板接着面に0.5mmの突き板を挟むことに。
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そうすることで木工用の接着剤の層を作ることができ、万が一の修理の際はネック材や指板材に最小限のダメージですみます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=715x10000:format=jpg/path/sf119bc3921851580/image/i959f79ba9fafe25b/version/1612357332/image.jpg)
指板接着まで無事終わりました。