外園一馬さんのストラト製作

北海道出身のギタリスト外園一馬さんに使っていただくストラトを製作中です!

外園さんは僕が工房を始めた4年前に最初に出会ったギタリストです。(外園さんのプロフィールは画像のキャプションにありますので是非ご覧ください!)

4年前に札幌のmusica hall cafeで偶然居合わせたところをオーナーの田所さんに紹介していただき、後日すぐに工房に遊びにきてくれました。

僕が作った青色のテレキャスターを一目で、「これ、スーザン・テデスキのテレキャスをイメージした色ですよね?」と、見抜かれたもんですから、そこからギターの話が止まりませんでした…!

そのテレキャスターは一時期、外園さんにレンタルしていてKinKi Kidsの東京ドーム公演でも使用していただきました。その模様はライブ映像にも収められています。

それから何度も工房に遊びにきていただき、ギターとカレーの話で盛り上がりました。笑

今回のギターの打ち合わせの際も僕が作ったカレーを食べつつ…なんて時もありました。(おそまつさまでした)

そんな4年間のいろいろな思い出もフラッシュバックしながらの製作となり、個人的にも特別な思いがあります。

楽器のコンセプトですが
・長丁場の現場でも持ち疲れしない
・メイプル指板のサウンド
・ネックのグリップ感は外園さん所有の76年ストラトと同様に

この3つがキーになる要素で軽量なライトアッシュボディにメイプル指板。
ネックは外園さん所有の76年ストラトをトレースし、全く同じ握り心地に加工しました。ネックの幅や厚みはもちろんのこと、グリップの丸みも渾身の完コピです。
ちなみに色はフェンダー社のレアカラー、マッチングヘッドになる予定です。

他にもコンセプトを達成するための細かな要素、僕なりの提案やアプローチが沢山あるのですが、こちらは改めて綴っていきたいと思います。

作業のほうは仮組みも行い木工に問題がないことを確認。生地磨き、塗装へと進んでいきます。

仮組み完了。弦張りも行い、ボディとネックの整合性を確認、弦高を合わせた時にブリッジのイモネジの出具合もちょうど良くなるところまで追い込んだ仕込みをしてあります。

左がお借りしたネックです。

厚みや幅はノギスで測りつつ、グリップの丸み具合は手の感覚を頼りに加工していきます。

ボディの研磨。

木工最初の様子です。