カッタウェイを深くする

ElrickデザインのCortベース
・カッタウェイを深くする作業
・ポジションマークの追加
・ボルトオンブッシュ、ビスの交換
を行いました。

前回の投稿に続き、色合わせも含む作業となりました。

ハイポジションをより弾きやすく、とのご要望でカッタウェイを深くしていきます。まずは機械で大まかに。

オーナー様に写真をお送りしつつ何度かやりとりし、このくらいの削り具合でということになりました。

形を整え、ペーパーキズも#400くらいまで上げていきます。

もともとこの形だったかのように周りとの形の繋がりも自然になるように成型していきます。

色とツヤを合わせました。
スプレーガンを使い色合わせしていますが色の境目でマスキングせず、吹き付けの向きの操作で境目をわからなくしています。

 

周りとも馴染みました。

 

続いてポジションマーク。元々は指板再サイドのみのモデルでしたが、表面にも追加します。

貝やアクリル素材が定番ですが今回はアルミパイプと色付きの樹脂を使います。

 

オリジナルで調色した2色の樹脂を用意。

 

ランダムに盛っていきます。

 

削るとマーブリンクのような感じの模様が出ます。

 

続いてブッシュとビスの交換。
元の径より1mm細いビスになるので一度埋め木します。

 

新たなビスに合うように下穴を開けました。

 

HATAさんのSUS304ブッシュ。質量があるのでネックとボディの振動の伝達が良くなります。

 

作業後のポジションマークとカッタウェイです。

 

実際にオーナー様に弾いていただいた写真です。
こんなに複雑なフォームでもゆとりのあるカッタウェイになりました。