Dorado Bass 5st 製作①

ご新規オーダーはDorado Bass 5stです。
Dorado Bass初のメイプル指板仕様。
上品ですが存在感のあるバーズアイメイプルにオーナー様デザインのブロックポジションをエボニーで入れました。

指板バインディングもエボニーです。

トップ材の接着までの木工前半をご紹介。

先ずはフレット溝切りからスタート。

指板のバーズアイメイプル、杢の出方は上品ですが存在感のあるものを選びました。

ブロックポジションの加工はトリマー、ドレメル、を使い荒加工。最後はノミを使った手作業でキッチリ四角く仕上げます。

ポジションマークの素材、バインディング共にエボニーです。

別々に接着していますが、一体化して見えカッコいいです。

基本的にメイプル指板は塗装を施しますが、ラッカーorウレタン、艶ありor艶無しか、等で作業工程は様々です。今回はウレタンの極薄艶消しなので下地のみ吹き付けた後、フレット打ちを行いました。主に作業中の汚れ防止が目的です。

最終的な艶消しの仕上げはグリップ部分とともに行います。

接着前のネックはこのような感じです。ボディに接着する前に最終的な仕上がりを想定してグリップ部分も仕上げます。

ヘッドはメイプルとエボニーをS字で接着した突板です。

ネックセット、トップ材の接着へ。
Dorado Bass、前もご紹介しましたが実はセットネックなのです。ネック材はブリッジ部分の手前まで伸びており、セットネックとしては相当ディープジョイントです。
ブリッジ下にネック材がない事でボディボディ材の音響特性が反映されやすく、ネックジョイント周りはスルーネックの様に加工性の自由度が高いという、セットネックとスルーネックのいいとこ取りな構造なのです。

 

専用の当て木でトップ材の接着。

次回へ続く。