Staffordのアコースティックギターのリペア

Staffordのアコースティックギターのリペアです。

・割れ修理、補強
・ブリッジ剥がれ修理
・ナット溝調整
を行いました。

割れやブリッジ剥がれは程度によりそのまま演奏できてしまう事もありますが、弦振動のロスに直結する部分なのでリペアするとしっかり鳴ってくれるようになります。
今回もそれを実感する修理となりました。
ナット溝も調整して演奏性も良好になりました。

乾燥が原因の割れでした。ボディ内部を、加湿し元に戻し接着。割れ部分に接着剤を流し込みハタガネで軽く押さえます。

2本線が入っているところが割れていた箇所です。
ブレイシングを避けるように4つ割れ止めのパッチを入れることにしました。パッチは割れにくいように木目が横方向になるように木取りします。

接着①

接着②

ブリッジ浮き。接着面積の4割くらい剥がれてしまっていました。一度剥がし接着面を整えてから再接着するのがセオリーですが、今回はブリッジ材、トップ材共に反り等もなくクランプで抑えるだけで無理なく接着できそうなのでこのまま隙間に接着剤を流し込む方法にしました。

接着材を流し込みクランプで押さえます。

はみ出た接着材を綺麗に拭き取り1日置きます。

ナット溝も調整、全体のセットアップも行い気持ちよく弾いていただける状態になりました。