ジャズベースタイプ製作③

前回ブログより引き続きオーダーのジャズベースタイプ製作、塗装編です。

主に美観に関わる作業ですが、それと裏腹に地味な作業の連続ですです…!完成の美しさを想像しつつしっかりと作業していきます。

先ずはアルダーの小さな導管を埋めるためにサンディングシーラーを吹き付け、その後研磨します。

この後も吹き付け、研磨の繰り返しになりますが一つ一つ丁寧に作業を重ねていきます。

 

話は少し逸れますがメーカーによってはマホガニー、アッシュなどの導管の大きい木材同様アルダーにも目止め(フィラー)を塗り込むところもあるようですね。僕も今度試してみたいと思います。

サンドペーパーの番手も整え全体を滑らかに仕上げます。シースルーのカラーより木目の見えないソリッドカラーの方が形が良くないのが目立ちますのでやはり丁寧に作業します。

この時ばかりはメーカー勤務時代に数100本と磨きの作業をした経験が生きてきます。感謝です。

仕上げのカラーを吹く前に木目を隠すためにベースコートの白を吹き付けます。

2回程、吹き付けた後またしても研磨。

仕上げのカラーを吹く前に今までの工程で見逃していた形のゆがみを修正していきます。

 

 

今まで命を懸けて滑らかにしてきた、平面とRを滑らかにつなぐ作業。少し甘いところがあり、ラインが出てしまっています。個人的にご法度なので修正。

修正後。先程よりラインがぼやけたのがお判りでしょうか?これが滑らかになった証です。

うん。これで良し。

全体も同様に磨いていきます。

仕上げのカラー吹き付け、ヘッドにはロゴを入れ、トップコートを吹いて乾燥させます。

 

次回はいよいよ塗装の仕上げ~完成編です!