![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf119bc3921851580/image/i9db6791237db91be/version/1486109607/image.jpg)
いきなり料理でも始めそうな画ですがピックアップのポッティング作業のご紹介です。
ピックアップそのものを溶かしたパラフィン(蝋)に漬ける作業をポッティングといいます。
目的はハウリング対策や弦振動以外の楽器そのものの衝撃などで不要な音が鳴ってしまわないようにするためです。
今回は『指が当たるとコツコツとアンプから音が鳴ってしまうジャズベースピックアップ』と『後からカバーを付けたハムバッカー』です
ジャズベースピックアップは元々ポッティングをされていたものですが、何かしらの原因で一部パラフィンのコーティングが剥がれており、コイルの一部が自由に動くようになっていました。
このせいで外からの衝撃によりコイルの一部が揺れ、ピックアップの磁界が変化し、結果アンプから音が出てしまっていたということです。(因みにノードストランド製の初期のものでした)
ハムバッカーのほうは新たにカバーを着けたのでピックアップ本体とカバーの間を充填すべくポッティングします。
怠ると大きな音を出した時にカバーが共振してフィードバックが起きてしまいます。
カーバードのハムバッカーのギターをお持ちで「ハウリングしやすいぞ!」という方、そのピックアップ、ポッティングで良くなるかもしれませんよ!
あとカバーを外しちゃうという方法もありますね。
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前置きが長くなりましたがここから作業のご紹介。
湯煎で溶かしたパラフィンにピックアップをドボン。配線材にはつかなくていいので紙コップ上に避難させています。
密閉容器にいれ内部を減圧していきます。大したものではありませんがこの減圧器付きの容器は自作です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf119bc3921851580/image/ief473a537db243b4/version/1486109626/image.jpg)
するとピックアップから泡が…
これこそコイルの内部名でパラフィンがしっかり浸透している証拠です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf119bc3921851580/image/ibdae838aa8e83e63/version/1486109634/image.jpg)
しっかり浸透したら容器から取り出します。
熱いうちに余分なパラフィンを拭き取ったら完成。
写真の見た目は全く変わりませんが、ハウリング対策ばっちりです。