アコースティックギターリペア③

今回はブリッジ剥がれの修理について書いていきます。

お客様にお持ちいただいたのは、Martin D-28。(かっこいいなぁ)

ブリッジ部分が浮いているとのことでした。

ブリッジの後ろ側が剥がれてきています。紙が入ります。

 

元の接着の精度が不十分だったり、ボディの変形等によって このような症状が出ます。



このまま放っておくと良いことはありません。

以前、トップ材をメキメキと割りながら剥がれている、修復困難な状態になっていたギターを見たことがあります。

 

 

今回の修理方法は、ブリッジを一度剥がし、綺麗な接着面を作ってから接着しなおすという方法をとります。

 

熱を加えながら少しづつはがしていきます。

はがしてみると、ブリッジより一回り小さく、塗装が残っています。

木と木の接着であれば強固ですが、塗膜の上ではそうはいきません。時間がたてば今回のように剥がれてしまうケースがほとんどです。

塗装を除去し、しっかりとした接着面を作ります。

ボディ側、ブリッジ側共に接着面を整え、接着します。

弦を張り、数日様子を見たあと調整をし、完了です。