アコースティックギターリペア②

前回の記事に続いて、アコースティックギターのリペアについてご紹介します。


ナットの調整についてですが、『弦高』に焦点を当ててお話していきたいと思います。

弦高調整というと、『ブリッジ側での調整』が重要視されがちですが、ナットも非常に重要なのです。

 




こちらがナット。弦を支えている白い部分です。

弦の支点になる重要な部分です。



ローポジションにおける弦高の決定するパーツになります。



どういうことかといいますと…

上の図はギターを横から見たものだと思ってください。

①のギターに比べ、②のギターはナットが低くなっています。(分かりやすくするために極端にしています…)


それによって弦高が下がり、押弦しやすくなります。






ナット溝切り加工専用のヤスリを使い、弦に合わせて削っていきます。




ローポジションを使うことが多いアコースティックギターでは、特に効果的です。

前回、ご紹介したサドル調整と合わせると、より良い結果が得られます。


新品の楽器でもナットの調整不足のものが多いです。


ナットの調整をしっかりすることによって、弾きやすくなるのももちろんですが、

チューニングが安定したり、音のバランスが良くなる等、良いことがたくさんあるのです!




自分の楽器のナットの状態はどうなんだろう??

と、いう方、

診断は無料ですので、お気軽にご相談ください!