前回の記事に続いて、アコースティックギターのリペアについてご紹介します。
ナットの調整についてですが、『弦高』に焦点を当ててお話していきたいと思います。
弦高調整というと、『ブリッジ側での調整』が重要視されがちですが、ナットも非常に重要なのです。
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こちらがナット。弦を支えている白い部分です。
弦の支点になる重要な部分です。
ローポジションにおける弦高の決定するパーツになります。
どういうことかといいますと…
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上の図はギターを横から見たものだと思ってください。
①のギターに比べ、②のギターはナットが低くなっています。(分かりやすくするために極端にしています…)
それによって弦高が下がり、押弦しやすくなります。
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ナット溝切り加工専用のヤスリを使い、弦に合わせて削っていきます。
ローポジションを使うことが多いアコースティックギターでは、特に効果的です。
前回、ご紹介したサドル調整と合わせると、より良い結果が得られます。
新品の楽器でもナットの調整不足のものが多いです。
ナットの調整をしっかりすることによって、弾きやすくなるのももちろんですが、
チューニングが安定したり、音のバランスが良くなる等、良いことがたくさんあるのです!
自分の楽器のナットの状態はどうなんだろう??
と、いう方、
診断は無料ですので、お気軽にご相談ください!