ギター製作の第一弾のブログ記事ですが、一風変わったプロジェクトです!
僕自身、日々様々な事を考えながら楽器を製作しております。良い音、良い弾き心地、カッコよさ…(技術的なことも日々追求したいわけで…)
それはそれは色々考える要素があります。「良い楽器」に答えはないからでしょうか。お客様のご要望も毎回違うので日々勉強させてもらっています。
そして今回は、とある場所で響くギター、つまり『場所の為のギター』を作ってほしいという依頼が入りました。(これまた考えることがたくさんありそうです)
場所というのは神奈川県横須賀市にあるSYOKU-YABO農園。
依頼主は野暮長の眞中 やすさん。
やすさんはラクダ盤というバンドのギタリストでもあります。
『場所の為のギター』を説明する前にSYOKU-YABO農園がどんな場所で、ラクダ盤がどのようなバンドなのか説明する必要があると思います。
<SYOKU-YABO農園>
自らが育てた野菜を調理し、食事提供する屋台あり、イベントやライブも行うという特別な農園。(僕とやすさんの出会いも農園で開催されたイベントの時でした)
そして谷戸と呼ばれる小さな谷のような地形をした土地にあり、なんとも素敵な空間を作り出しています。
また、彼らの食に対する考えは『食とはどうあるべきか』ということに真剣に向き合っており、僕個人(実は自給を目指している)としても尊敬し、共感しております。そしてなにより屋台で出される料理は素朴でありながら、素材の良さが最大限に生かされていてとてもおいしいです。
他にも様々な素晴らしい活動をされていますので詳細はSYOKU-YABO農園のホームページをご覧ください。
<ラクダ盤>
SYOKU-YABO農園をメインのライブ会場とし活動するバンド。
百聞は一見に如かず。どうぞ↓
最高にカッコいいバンドのギター製作を任され大変光栄であります。
目指すところは、谷戸という地形で響くということ。
ラクダ盤のアンサンブルに合う、ということ。
『場所に作るギター』はやすさんのメインギターでありながら、SYOKU-YABO農園を会場とし演奏するミュージシャンにも使っていただける楽器として置かせてもらう予定です。
この先何年もSYOKU-YABO農園とともに育っていってほしいという思いも込めて、この楽器にもいろいろな人と出会い成長していってほしいと考えています。
そして僕自身も、この楽器を通していろいろな人との出会いがあることを願います。
更に今回のプロジェクトでスペシャルなところは、ギター製作の対価として製作費とSYOKU-YABO農園で育った野菜をいただくということです。製作期間中は日々その野菜たちを食しながらの作業になりますので一段と魂がこもった作品になることでしょう。
僕自身、日々様々なシチュエーションを想定して楽器を製作しておりますが、『場所に作る』という事に重きを置く製作は初めての試みなので、非常にワクワクしております。
楽器のスペックの詳細は次のブログで紹介したいと思います!
↑SYOKU-YABO農園のオリジナルステッカー。素敵です。